特に関東などから関西にお骨を持って来られる場合に、「骨壺が大きくて入らない」という話をよくききますが、実は関東は骨壷が関西より大きいということはご存知でしたか?

なぜ?と思う方は多くいらっしゃると思いますので、今回はそんな地域でのお骨上げの違いについて説明をしていきます。

なぜ、関東と関西で骨壷の大きさが違うの?

骨壷の大きさが違うのは、骨壺に収める量が根本的にお骨の量が関東と関西で違います。関東でも関西でもお骨上げは『全骨』ですが、では、どこが違うのでしょうか?


関東ではお骨をすべて拾い上げる

関東では、職員の方、職員の指示により体のそれぞれのパーツ毎にお骨を骨壷に収めます
もともと全部収骨するので骨壷も大きいものが用意され、最後にお骨の粉まで職員の方が集めて骨壷に収めて完了です。

関西はそれぞれの一部分のみを拾い上げる

関西では、体のパーツそれぞれの一部分のみ。

最後は頭蓋骨、喉仏と収めて完了となるのですが台車の上にはほとんどお骨が残った状態でお骨上げは完了し、残ったお骨は寺院が供養し決められた場所へ埋葬します。

なぜ地域で違うのか

諸説として、「明治6年にだされた火葬禁止令」がでるが、土葬の衛生面の問題などから2年後に廃止。 この廃止時に、政府が全ての遺骨と遺灰を持ち帰るよう通達を出されたようです。

関東では、火葬した遺骨はすべて持ち帰るようにと政府からの通達通りにしっかりと守りました。

一方、関西には通達が行き渡らなかったようでした。関西では墓地の敷地内やその近隣に火葬場があったため、火葬後すぐに納骨をしており、そのため持ち帰る用の骨壷は不要で、信仰している宗派のお寺の本山への納骨ように少し持ち帰るくらいだったので骨壷が小さいと言われています。

もともと本山に納める分骨用に喉仏部分を「本骨」として重要視する文化があります。。

まとめ

違う地域へ納骨する場合は骨壺のサイズを事前に確認することが必要です。
もし、大きくて入らない場合はサイズのあう小さ目の骨壷を用意して入れ替えましょう。地域によって風習、ルールが様々なのでお住いの地域以外への納骨の際は事前の確認が必要であることを覚えておきましょう。